(高雄中央社)日本統治時代から南部・高雄市に残る岡山給水塔が13日夜、ライトアップされた。荒廃し忘れ去られた存在となっていたが、色とりどりの光で照らされ、地元民からは驚きの声が上がった。地元文化の復興に力を注ぐ高雄餐旅大の謝宜臻助理教授(助教授)は、市や政府が給水塔周辺一帯の環境整備に着手するよう願っている。
ライトアップは同大休暇およびレジャー管理学科などが主導。給水塔は日本統治時代だった1930年代後半に完成し、地域に発展をもたらした。90年代初頭まで使用され、人々の生活を支え続けたが、役目を終えてからは放置されたままとなっていた。
地元の文化活動家らの尽力で歴史的建造物の指定を受けたが、資金不足で安全確保のための措置や周辺一帯の整備は進んでいない。謝氏は、担当の行政機関が建物の安全を確保した上で周辺の環境整備を進め、文化財の活性化が図れればとの考えを示した。
(フォーカス台湾)
このような記事があった。
高雄市の岡山区にある岡山給水塔(岡山水塔)に関する記事です。
日本統治時代の遺構であるとされるが、一体何?
岡山給水塔とは
そもそも、給水塔というのは給水システムに充分な水圧を与えるために設けられた巨大なタンクのこと。
日本でも昔はよく見かけられていたのですが、最近はめっきりとその姿を見かけなくなりましたが、一部残っている地域ではノスタルジックな風景を作っていたりする。
給水塔の役割は給水システムで水圧を与えるためとあるが、簡単に言えば高いところから水を流すその圧力でマンションの高層階にまで水が行き渡るようにしようとするための建物です。
ところが、現在では増圧ポンプによって直接高層階まで水を送ることができるようになったため、給水塔の役目に終わりを迎えることとなったわけですね。
高雄の岡山給水塔も同じです。
岡山給水塔の詳細
1937(昭和12)年に、旧日本海軍施設への給水や高層建築物と工場への給水対応のため、貯水塔として完成したもの。
1992年5月25日に廃止されるまで働き続け、その後は放置されていました。
高さは30.9mあり、鉄筋コンクリート製。
現在は倒壊の危険性から、一般人が許可なく内部へ入ることは禁止されています。
看板もあるはず。
内部施設の一部は解体または再建され、その後は岡山区のシンボル、ランドマークになっていったのです。
一日の最大給水量の約2時間分を貯めることができたと言われています。
また、塔下層部には貯水槽へ揚水するためのポンプ室が設置され、貯水槽頂部に避雷針、内部に水位計が備え付けられました。
岡山給水塔の所在地
なんの変哲もない、コンクリートの建造物です。
でも、そこには確かに日本の時代があったという名残が岡山給水塔だと言えます。
この地区に寄った時には、見てやってください。
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