日本でお粥を食べる時ってどんな時でしょう。体調が悪かったり食欲がなかったりする時に、消化のいいお粥を食べることが多いと思います。
味はとても淡泊で塩を軽く効かせたお粥に、鮭や梅干しなどの簡単な具材を添えて食べます。
印象が先行してしまう状況ではありますが、グルメというカテゴリーに含めて考える人は少ないかもしれないですね。
しかし、台湾でのお粥は日本と少し「食のカテゴリ」が違うのです。台湾に行ったら1度は食べてみて欲しい庶民の味「お粥」。
今回は、台湾におけるお粥事情について紹介します。
日本と違う台湾のお粥事情
しかし、台湾ではお粥を日常的に消費しています。
朝ごはんとしてのお粥から、昼、夜、はてはお酒を飲んだ後の〆にも食べる人がいるほどです。
専門店やお粥を扱う24時間営業の飲食店も街には点在します。お店にもよりますが、魚介や鳥などのダシでお米を炊いたお粥はしっかりしたうまみが口中に広がり、十分な満足感を得ることができます。
日本人が初めて台湾でお粥を食べると自分が知っている日本のお粥との違いに戸惑うことでしょう。
出勤前にお粥を食べよう
皆さんは朝ごはんを食べていますか?日本にも朝食を提供しているお店はあります。
ハンバーガー、牛丼、立ち食い蕎麦や喫茶店が思い浮かぶところでしょう。
台湾にもサンドイッチなどありますが、肉まんなどの饅頭や豆乳、お粥が多く消費されています。
私が台湾に着いた翌朝、宿の人に誘われて向かったのはとても立派で奇麗な店構えの飲食店でした。
そこでは朝食としてピータン粥という白いお粥の上に細かく切ったピータンが乗った見た目は簡単なお粥でしたが、コクがあり塩もしっかりと効いたおいしいお粥をいただくことができました。
お店によって提供されているお粥は色々ですが、この時私が持っていたお粥のさっぱりとしたイメージは世界共通ではないと認識を変えさせられました。
ピータンの他にも鶏肉やサツマイモなど多種の具材がお粥のバリエーションを増やしてくれます。お米という脳の働きを助けるたんぱく質を消化よく取り、その上、他の具材から旨味と栄養まで一緒に取れるのは嬉しいですね。
街中にはお粥を提供するチェーン店や個人経営の小さな飲食店も早朝から営業しています。中には朝4時台からお店を開けている店舗もあります。
お客としては朝に関わらずお店を選べるのは嬉しいですね。
営業時間が夕方から朝方までの店も多い
もちろん早朝から営業しているお店はランチもやっています。
お粥はさっと流し込めるので時間がない時などにはもってこいの1品です。
しかし、お粥で有名なお店の営業時間が夕方から開店というところも少なくありません。
お粥だけでなく他にも料理を提供しているお店なので日本人からすると中華料理屋さんという感覚かもしれませんが、夕方5時開店であくる朝の早朝に閉店なんていうお店もざらです。
朝まで営業が日常なんて、台湾の人はタフですね。
私は誰かと飲んでいたりしても次の日の事を考えたら12時を超える前に家路につきたいのですが、朝までの営業はそれだけ需要があるということでしょう。
台湾では夜食や飲んだ後の〆の一品にもお粥を食べる人がいます。
お酒の後の〆がお粥とは日本人の感覚からすれば健康的ですよね。私も近場にお粥屋さんが深夜営業をしていれば、お酒で疲れた胃にラーメンではなくお粥の温もりを流し込みに行くかもしれません。
まぁ、日本では見かけませんけど。
台湾のお粥屋さん
台湾で人気があるお粥を扱うお店をいくつかご紹介します。自分の口に合うお店に出会えるといいですね。
・清粥小菜 永楽市場店(台北)
台湾(台北)でカラスミを買ったり漢方薬やお茶を求める時には迪化街という場所がおすすめです。
ここの街は古風な街並みを残しており、商店を冷やかしながら散歩をするのも楽しいです。
台南の旅行の場合は、また別のカラスミ専門店があります。
台北のこの地区にある「清粥小菜」は朝6時からお店をオープンして地元民の胃袋を満たしています。軒先に並べられたおかずを注文してお粥と一緒に食べます。
実はこのお店は10:30から別の店舗名で営業をしているようです。
「永楽担仔麺」
ファンならピンと来た人もいるでしょうが、「孤独のグルメ」で井之頭五郎が行ったお店です。
「五郎特餐」という彼が注文した料理がメニューになっているので、興味がある人はこちらの時間帯に行ってみるのもいいでしょう。
・糜家荘
夕方の5:30が開店のお店。
中国広東省の潮州料理を提供するお店ですが、お粥にこだわっている有名な店舗です。
台湾の有名人なども足を運ぶお店で、9種類のお粥は高級食材を使うなどして工夫を凝らしています。
4種類のお米を混ぜて、漢方薬を使って炊き上げることで滋味深く奥行きのある味になっています。庶民のお粥の値段よりもちょっと高めですが、至福の1杯を求めるならばこちらをおすすめします。
・お粥横丁
こちらは店名ではなく地域をさす言葉です。
新宿の「思い出横丁」の感覚ですね。
MRT大安駅と科技大樓駅の間に位置するこの場所は通称「お粥横丁」と呼ばれています。
お粥を提供するいくつかの飲食店が軒を連ねていることからそのように呼び親しまれています。こちらの店舗も朝方までやっている場所が多く、夜食を食べに出かけるには便利です。
ガイドブックなどでもこの地域は紹介されているので、観光客の中にはお粥のはしごをする人もいます。味比べをしながら台湾粥を楽しむのもいいですね。
グルメ都市台湾
お粥に限らず台湾の料理はおいしく、日本人の口に合ったものが多いです。
中国料理と比べると食べやすいと感じる人も多いかもしれないですね。
とにかく、グルメ観光は台湾旅行の目玉でもあります。
そして知らない味をたくさん経験してみてください。一度食べてみるとお粥のように新しい世界が開かれると思います。
台湾の食べ物に魅了されてみるのも楽しいですよ。
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