台湾の会社と仕事をすると、多くの場合、通訳的な仕事は女性がしてくれるのではないでしょうか。また、台湾の会社内にも多くの女性がいますよね。
台湾の女性は働き者なのでしょうか?
台湾女性の社会進出と、家庭事情をまとめてみました。
台湾女性の社会進出は?
基本的に台湾の女性は、結婚、出産しても仕事を続けます。
台湾には専業主婦という言葉はありません。
しかし、台湾でも、産休や育児休暇の制度はあります。
育児休暇は2年あるようですが、2年も休む人は少ないです。ほとんどの人が2、3か月、早い人は1か月ぐらいで復帰します。
また、育児休暇を取ってる間、別の所で働いて、ダブルの収入を得ている人もいるとか。
本当によく働きますね。
そもそも、台湾では女性だからという意識や考えがなく、女性であっても外で働くのが当たり前の社会です。結婚を機に女性が仕事を辞める『寿退社』というのも、日本独特の言葉のようで、台湾で聞くことはありません。
むしろ、結婚をしたから仕事を辞めるという話をすると、驚かれるかもしれません。
なので、日本で女性が働きやすくなる社会への取り組みや支援が行われていることに不思議な感覚になる台湾人は多いですね。
台湾の女性は何故、そんなに外で働くの?
台湾の女性は、何故、そんなに働くし、働けるのでしょうか。
まず、働く理由としては経済的な理由です。
共働きが必要、または収入を増やしたいという理由で、旦那の給料だけでやっていくには厳しい社会事情があります。それだけ給与水準が低いということを表しており、現在は徐々に賃金を上げるための運動が起こっていたりもします。
また、会社によっては育休は取れるけれど、無休なとこもあるようです。
一方で、働きやすい社会であるという面があります。
台湾の多くの家庭では、小さな子供は、おじいさん、おばあさんが面倒を見てくれることが多いのです。
結婚すると、女性は男性の家族と一緒に住む場合が多いという背景がそこにはあるのです。
ここも日本とは少し違うかもしれません。
あるいは、同居していなくても両親の近くに住み、仕事に行く前に子供を両親に預ける。
子供は学校や塾が終われば、おじいさん、おばあさんが預かって、お父さん、お母さんが仕事を終えたら迎えに行く家庭が多いです。血縁関係を大事にする文化、考えがあるためでしょう。
少し裕福な家庭になると、ハウスキーパーを雇っているところもあります。
また、男性も少し日本よりは育児に協力的なことも影響あるようですし、何より日本と大きく異なるのは、家庭で手作りの料理をすることが少ないということです。
台湾には、安いレストラン、テイクアウトできる店が非常に多く、台湾の女性からは、家で作るより、外で買った方が安く済むと言われたことが度々あります。
確かに、安いお店が多いですね。
夕食だけでなく、朝ご飯も外で買うことが多いようです。
台南では朝食に外で牛肉湯を食べる人も多いです。
⇒台南の定番朝食の『牛肉湯(ニウロウタン)』が定番になった理由
日本のように、仕事から帰ってから作るということはほとんど無いとのこと。
価値観、考え方の違いですね。
それから、台湾では転職が多く、出産後、求める仕事の条件が希望が変われば、すぐに会社を辞めて新しい会社へ就職が容易にできるのも理由と思います。
台湾では新卒採用とか中途採用というような、日本にある就職制度みたいなものがぼんやりしています。
好きなときに好きな会社にどんどん転職していって、自分を磨いていくという考えの方が普通ですし、女性の自営業が多いのも特徴です。
大都会に仕事が集中していないという背景もあって、自分の住むところで自営業を始めやすいのかもしれません。
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台湾の女性の会社での立場は?
社会進出、というか台湾の女性の多くが仕事をしていますが会社でのポジションはどうでしょうか。
結論から言えば、上のポジションに立っている女性は少ないです。
出世が難しいのです。
もちろん、管理職になったり、会社を経営している女性もいますが少ないです。
台湾も小さな会社が多く、同族経営が多いですが、それらの会社で奥さんや娘が重要なポジションにいることはあります。
しかし、一般の会社では、日本以上に管理職の女性は少ないのではないでしょうか。
男性上位の歴史や古い考えに加え、台湾の場合、日本以上に海外への出張があるなど、女性にとって厳しい事情もあるようです。
もちろん、台湾でも女性の政治家も増えており、今後は管理職の女性、さらに会社を経営する女性が増えてくれることと思います。
まとめ
台湾の女性の多くが仕事をしており、出産後も仕事を辞めることはないのが普通です。
子どもは、おじいちゃん、おばあちゃんが面倒みてくれること、そして、安い外食店が多く、食事を家で作らないなど、家事に時間をかけなくてすむのも大きさ理由です。
一方で、女性の会社でのポジションは高いとは言えません。
もちろん、今後変わっていくと思いますが。
なお、台湾の女性が料理をしないのは料理ができないわけではないそうですし、日本の女性が働き者ではないと思ってもいませんので。
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