台湾が築く『人とロボットが協働する世界』の先にあるもの

Pocket

2018年5月

日本の大手電機機器メーカーOMRON(オムロン)が台湾のロボットメーカーTechman Robot(テックマン)と提携して、人と共に働くアーム型協働ロボット市場に参入することを発表しました。

今、モノづくりの現場では深刻な人材不足に見舞われています。

そして、この問題はまだまだ続くものとされますが、その問題をロボットを使って解決しようというのが協働ロボット市場。

台湾にもいくつかのロボットメーカーがありますが、果たしてロボットは本当に人を救うのでしょうか?


sponsored link

スポンサーリンク

2025年問題と人口の減少

日本は2025年になると、第一次ベビーブームが起きた1947~1949年(昭和22~24年)生まれの団塊の世代と呼ばれる人たちが75歳を迎える。

団塊の世代だけで約800万人以上にもなり、日本の人口でも突出して多い。

そんな団塊の世代が占める超高齢化社会を前に、今、社会保険の問題、医療の問題、労働人口の問題など解決の糸口が見えない問題が山積みとなっているのです。

高齢者を支えるのが若者であった今までの当たり前の社会が当たり前でない社会に変わりつつあるのです。

実に5人に1人が75歳という社会を前にして、若者世代はどのように社会を維持していかなければならないのだろうか?

仕事の内容を見ても、モノづくりに携わる人は減る。

逆に、介護施設や医療施設などで働く人が増え、葬儀業者も人手が今まで以上に必要になってくるはずです。

人が働く場所は徐々に限られてくることは間違いないと言えます。

それを助長するのがロボットです。

特に単調作業の現場では、もはや人は不要と言える環境が整いつつある。

24時間、動力さえ供給し続ければ休みなく動き続けるロボットは最高の従業員だ。

ロボットによってより人が働かなくて済むようにし、より人が人にしかできない仕事に集中できるようになる社会を私たちは目指している。

だが、本当にその社会の実現の先に”私たちの幸せ”はあるのでしょうか?

2045年問題、シンギュラリティの先にあるもの

今の日本やアメリカなど多くの先進国は資本主義によって世界経済が動いています。

資本主義は弱肉強食。

強者がより強者になり、弱者はさらに弱者へと落ちていく。

そんな世界です。

資本主義において強者となった会社は成長スピードが猛烈です。

それを象徴するかのように、現在の世界のトップ企業と呼ばれる会社にはアップル、グーグル、アリババ、テンセントなどがありますが、数十年前の時点でどれだけの人がこの成長を予想していたでしょうか。

そして資本主義社会が大好物とするイノベーション(経済発展をけん引する技術革新)はIT産業の盛行において欠かせないキーワードとなっています。

数十年前には少し遠い未来のお話だったビッグデータの蓄積と活用によるAIロボットの発展は今、いつしか当たり前のように私たちの眼前に存在しているのです。

最近では Google home が注目されましたよね。

Google Home Mini チョーク(グーグル ホーム ミニ チョーク)

価格:6,480円
(2018/5/30 05:42時点)
感想(301件)

Google Home グーグル スピーカー

価格:14,200円
(2018/5/30 05:42時点)
感想(7件)


この商品が普及するというのは、それだけ生活の中からデジタルなものが減っているということです。

電気もテレビも掃除機も全て、google home によって音声認識されれば、動作指示が出せるということです。

いつしか、工場の現場でも「OK google ●●を作っておいて!」なんて指示が出され、勝手にロボットが部品を作り始めるんじゃないでしょうかね。

1つ1つの部品に対して、人間がCAD/CAMを使って加工プログラムを作っていたのがロボットによって部品図面を認識して自動作成されることに置き換わったりするのかな。

あるいは、必要な切削工具も在庫管理から発注・コスト管理までロボットがしてくれるようになるのかな。

人間いらないやん。。。。

ところで、あなたは「創造的破壊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

新しいものは今ある世界を破壊しながら生まれていく。

いつの時代もより便利なものを求めて、新しいものが発明されてきました。

しかし、その裏側で破壊されてきたものも沢山ある。

人が働く環境というものも、視点によっては人間自身によって破壊されていると言えるかもしれません。

ロボットが働いてくれるので、私たち人間は色々と新しいことを考える有効時間を作れるのだ!という意見もあるが、ここで見逃してはいけないのが2045年問題でしょう。

2045年、世界は人工知能(AI)によって支配される。

2045年には人工知能が人間の知能を超えるとされる予測です。

この時代、人間が作ったAIがさらに高機能なAIを開発し、さらにそのAIがまた次の・・・と続く。

やがてコンピューターが人間を支配する。

そんな未来がくるかもしれない。

これがシンギュラリティです。

人間が考える必要性すら失われていくのではないか・・・・

技術的特異点(シンギュラリティ)とは、未来研究において、正確かつ信頼できる、人類の技術開発の歴史から推測され得る未来モデルの限界点を指す。

簡単に言えば、「シンギュラリティ」とはコンピューターの知能が人間を超える現象、またはその瞬間を意味する言葉。
(Wikipedia)

よく漫画で暴走したロボットたちが、人間を支配し人間が人間として生きていく世界を取り戻すというようなストーリーを見ることがありますが、そこまで極端なことはなくとも、少なからずもはや現在でも私達はコンピューターに支配されていることは間違いありません。

スマホがなければ買い物もできない。

パソコンがなければ仕事もできない。

コンピューターシステムが故障すると、電車も飛行機も車も動かせない世の中です。

いつのまにか、私達がコンピューターを使っているつもりが支配されているのです。


sponsored link

人と協働するロボットに未来はあるのか

オムロンとテックマンが提携し開発するというアーム型協働ロボット。

工場の現場では、まだまだ機械に危険性があり、人が機械に巻き込まれて怪我をする最悪は死亡事故が起こるということも未だ絶えません。

そんな問題を解消することを1つの目的とし、ロボットと横並びに人が働ける環境を目指すというもの。

だけど、肝心の仕事の役割分担ってどうなるのでしょうか。

2045年問題を挙げたように、やがて工場で人間ができる仕事というものはどんどん削がれていくと予想されます。

人間が持つ精密さよりも、人間が持つ正確さよりも全てにおいてロボットが上回るかもしれないのです。

”協働”という意味がどこにあるのか。

果たして、協働しないといけないのか。

そこに焦点を当てて考えると、私達人間しかできない仕事って何だろうかと思ってしまう。

やがてドラえもんのような、未来の自立思考型ロボットができあがれば、それこそ人間の代わりはいくらでも作れてしまうとされる。

さらにバイオの世界ではヒトゲノムの解析が始まった頃から見据えていた未来がある。

それは人間の手でDNAを設計し、新たな生き物を作ること。

こうなれば、もはやロボットと生命体の境目は何を持ってして定義するのか?という議論さえ生まれてくるような気もしないではない。

輝かしい未来はやがて恐ろしき未来になるのかもしれない。

その時、生きていると自覚している本当の”人”は何人いるのでしょうか?

もしかしたら、他人(他ロボット)からは、あなたが”モノ”にしか見えない日が来るのでは。。。

結局、回帰するべき場所は人が人たらしめる世界。

まさしく漫画の世界かもしれません。


sponsored link

Pocket

関連記事

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする