台湾2030年までにプラスチックストロー廃止!その先にある産業

雑記

台湾では2030年までにプラスチック製のストロー、食器、コップが全面使用禁止になる見通しです。

これまでは、コンビニやスーパーのレジ袋が有料化されていましたが、2030年の前に2025年までにはプラスチック製の食器類が有料化されるとのこと。

 

台湾は特に観光で夜市が有名ですが、屋台業ではプラスチック製容器が大量に使われ、大量に廃棄されています。

国は違いますが、アメリカでは1日に5億本ものプラスチック製ストローが使用されているという情報もあるほどで、地球環境問題が大々的に叫ばれつつある昨今では世界各国政府が重い腰を上げざるをえない状況になっているわけです。

 

その流れに台湾政府も抗えないということでしょう。

台湾の民主進歩党の政治家である李應元氏曰く

  • 鉄鋼製品ならOK
  • 食べられるストローでもOK
  • あるいはストローを全く使用しなくてもよい

とのことですが、共通しているのは資源としてリサイクルできるものか、廃棄しても自然(土壌)に返るものである必要性ですね。

 

プラスチック製のストローは小さいし、細長くてすぐに使い捨ててしまうもの故、リサイクルされることはまずありません。

そのため、夏場の海辺ではストローのゴミが大量に放棄されているのを想像できるでしょう。

 

廃棄されたプラスチック製のストローは自然界の動物にとっては凶器にさえなります。

ペンギンやクジラ、ウミガメなどがその被害にあっているのです。

飲み込んで胃に穴をあけてしまったり、誤って吸い込んでしまったりすることで間接的に彼らを苦しめてしまっているのです。

 

そんな地球上に共存する動物にとっても、人間自身にとってもリサイクルされにくい使い捨てのプラスチック製品は廃止するという流れは妥当でしょう。

その代替として、今後注目すべき産業もあるわけです。



プラスチック製ストローの代替品は紙製ストロー

アメリカをはじめとし、世界中のアミューズメント施設や公共施設など人の集まるところで使用されるものは、どんどんエコ化が進んでいます。

プラスチック製ストローの場合は、紙でできたペーパーストローに置き換わっています。

 

ネットショップでもペーパーストローは多数販売されており、わざわざプラスチック製ストローを使用する必要性もないのではないかと思う次第です。

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ただ、素人ながらに心配するとすれば森林伐採問題ですね。

紙 = 木材

このイメージが強く、学校でも森林破壊による二酸化炭素の排出が大きな環境問題として教え込まれましたしね。

 

プラスチック製ストローの代わりにペーパーストローをどんどん採用しようとすると、逆に今度は木材不足という問題に直面するのではといらぬ心配をしていまいます。

もちろん、そんなことは多くの企業が懸念し続けていることであり、対策もしっかりと取っているわけです。

 

廃棄されたフルーツなどの食材から作られた紙

こちらの動画はオレンジの皮から紙を作る様子が観れます。

イタリアのFAVINIという会社がフルーツなどの食材から紙を生産しています。

 

もちろん、全ての食材から紙を作れるわけではありません。

紙にするためには、木材に含まれるセルロースと食物繊維が必要となるが、それを代替できるものとして、フルーツの皮・アーモンド・トウモロコシなどがあるのです。

 

フルーツから紙を作ることのメリットの1つとしては、農園などで栽培された販売目的の果実は、100%が出荷される対象にならないという点に使えることです。

収穫された果実は、傷があったり大きさや形が悪いものは商品として出荷されずに廃棄されるケースがある。

 

そういった、ゴミにするはずだったフルーツを使い紙にする。

あるいは、ジュースなどに加工した後に出る皮のゴミを利用する。

こういったことは、大きなエコに繋がります。

 

幸い、台湾はフルーツ王国であり、今後は紙産業が大きく注目されることでしょう。

特にバナナは紙にしやすいのでどんどん利用して欲しいと思います。


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石から作る紙だってある

ただ、最近では石から作った紙(ストーンペーパー)というものもある。


特徴としては、植物などを一切必要としないし、製造時に排水などの廃棄物がほぼ出ない。

また、できあがったストーンペーパーは破れにくく、水に塗れてもふやけないという特徴がある。

もちろん、減量が石なので粉砕してリサイクルできるというメリットもあるようですから、石製のストローなんてものもリサイクルしやすくて良いかもしれませんね。

 

金属性のストローの懸念点

金属の場合、スクラップとして回収すれば再利用できるため有効であるという面と道端などにポイ捨てされてしまうと大変な問題になるという課題もある。

これは、石製のストローができたとしても同じことが言えます。

 

なので、回収しないと自然(土壌)に返ることのない素材で作ったストローはプラスチック製ストローの二の舞になる可能性だってあるわけです。

実質、必ず回収する飲食店などに限定されてしまうでしょうし、金属や石の場合はプラスチック製と比べて重量が重くなり運送面でもコスト高となりますので、やはり主流はペーパーストローになるのではないでしょうかね。

 

それに、回収する場合は洗浄して使いまわすということが考えられるので、ストローのように細長いものはちゃんと洗浄できているか心配だと拒絶する人も出ると予想されます。

 

個人的にはバナナ製の紙で台湾には頑張ってほしいなぁと思う次第です。


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