自動車産業部品の製造を担う町工場がやっぱり多い関西圏の町工場ですが、私達も関西を拠点としているので例外ではありません。
自動車産業の世界で欠かせないパンチ・ピンも手がけていますし、台湾の専門メーカーにもよく作ってもらいます。
未だに「台湾製」と聞くと拒絶反応を示される方もいる一方、試しに作って納品してみると「次回から台湾製でお願いします」と言ってくれるお客様もいらっしゃる。
台湾製が安いからとか、特別品質が良いからとかではなく、単純に日本で対応してくれる会社が見つからなかったからという理由で依頼される方もいるが、いきさつはどうあれ台湾製のパンチ・ピンを知ってもらえればそれでいいかなとも思う。
とりわけ多いのは、中ロットの角パンチやパンチピンの注文をさばいてくれる会社が日本で見つからないと困っている人たちじゃないかと感じるこの頃。
数十本から100本以上の角パンチを作って欲しいとお願いしても、なかなかやってくれるところがないらしいです。
確かに、私もネットで「パンチピン 中ロット」と検索しても、対応してくれそうなところが見つからない。
でも、私達がよくお願いする台湾企業さんは「OK」の二つ返事をしてくれるので、本当に有り難い。
中ロットの角パンチ・パンチピンの製造会社が見つかりにくい理由
これはあくまでも実際にパンチピンを使用してるユーザー(メーカー)さんに出入りしている営業マンから聞いたはなしではあるが、メーカーさんの発注担当者さんって仕入先をネット検索して飛び込み打診することってほとんどないらしいです。
特に中企業以上の規模になると、皆無らしい。
通常の仕事の流れは、発注企業(ユーザー)が一次商社に投げる。
一次商社が二次商社や直接加工屋に投げかける。
という感じで、場合によっては三次、四次まで仕事が下っていくこともあるようです。
うちの場合は、二次商社的役割をすることもあれば、三次的に加工を受けることもあります。
さらには、中堅メーカーさんから直接仕事の依頼を受けることもあります。
ケースバイケースです。
本題に戻って、何故、中ロットの角パンチやパンチピンを製造してくれる加工先がみつかりにくいのかについて。
このように直接加工をしてくれる加工屋を探しているのって、ほとんどが二次商社以降の会社です。
彼らが外注先の確保をする手段は、口コミにより得た情報から飛び込み営業するか、すでに取引のある加工屋から紹介してもらうか。
あるいはインターネット検索で探すかです。
ネット検索の中にはイプロスとかNCネットワークのようなポータルサイトで探すことも含まれます。
最も多いのは知人からの紹介や口コミですが、やはりそういうのってエリアが限定されてきたりしますよね。
関西圏の会社ならどうしても関西圏の会社の噂がよく入ってきます。
しかし、加工の得意不得意の地域性もあるので、案外見つからなかったりします。
そうなると、今度はインターネットです。
でも、通常の検索ではあまり見つからないことも多い。
1時間、2時間と検索してあれこれ見たけど収穫ゼロ・・・・
なんてこともあるし、「ここの会社どうかな?」と気になるところを運よく見つけたところで、メール問い合わせをしても返答なし・・・
電話問い合わせをしても「今は忙しくて・・・」と断られたり。
「うちは丸パンチしか扱っていないんです」ということもあります。
そんな感じでなかなか外注先って見つからないもんなんです。
本当に真剣に中ロットの角パンチやパンチピンの加工をしてくれそうな会社を探すのであれば、テレアポからダイレクトメールなど営業活動に本気を出さないと難しいかもしれません。
案外、今ある外注先って運よく紹介してもらって、運よく仕事が繋がっているだけっていうこともあるかもしれません。。。
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中ロットの加工品対応ができても、見積りが・・・・
口コミや紹介、あるいはインターネットであれ、中ロットの角パンチ・パンチピンを製造してくれそうな会社が見つかったとしても安心できません。
価格が合わないと発注できないからです。
金属部品加工に限らずですが、たいていは見積りをして競合他社に競り勝って仕事を獲得しますよね。
それを避けたいなら、「お前だから仕事を出したい!」を言わしめるくらいの価格だけじゃないサービスとか信頼関係をお客様の心に築き上げないといけません。
加工先の模索から始まる仕事のコンバージョン率は極めて低いのは仕方ないと割り切る一方で、加工先探しを繰り返していくうちに自分に合った加工先を集めることができます。
でも、加工屋探しってホントに難しくて面倒なんですよね。
絶対に発注できる仕事があれば楽ですけど、「見積りからお願いします」と言って返ってきた回答に「・・・」ということもよくある。
結局、価格が合わなくて仕事が出せない。
出したいのに出せない。
でも、見積りをした加工屋からすれば「見積りしたのに、やっぱり仕事にならんかったやん」みたいな気持ちになる。
なので、新規の見積り問い合わせって加工屋はあんまり本気で回答しなかったりするんですよ。
もう泥沼状態(笑)
笑い事やないけど。。。。
それに多くの営業マンは加工先探しよりも仕事探しにウェイトを置く傾向が強いので、仕事はあっても加工するところがない!!!と嘆いている人はよく見かけます。
角パンチやパンチピンの台湾企業はどうなのか?
じゃぁ、台湾企業だと中ロットの角パンチやパンチピンの見積りはしてくれるのか?
ということになりますが、できるものはしてくれます。
というのも、すでに仕事仲間としてやってきた会社だから。
新規開拓で問い合わせをすることに比べると、「知れた仲」ってやつは強いですね。
仲の良い加工屋さんって、仕事の相談ってしやすいじゃないですか。
価格や納期の相談だって、「今回だけお願い!!」とかも言える。
そういう繋がりっていうのが台湾企業とも私達はあるので、何とかなることも多いです。
中国や台湾って日本とカレンダーの休日が異なります。
旧正月とか中秋節とかもそうです。
日本は普通に仕事なのに、台湾は連休・・・
納期が・・・
どうしよう・・・
って時でも、何とかやってくれることもあります。
凄く助かる♪
もちろん、全部が全部ではありませんけどね。
納期が間に合わない時、過去に飛行機に乗ってハンドキャリーで日本まで持ってきてくれたこともある(驚)
普通はしないよね。
発送するより、持ってきた方が速いからだって。
感謝!
見積り価格については、高いとか安いとかわかりません。
それはお客様が判断することなので。
ただ、それなりに受注していますし実績もあるので、ここでは台湾製を候補の1つに入れておくことをおススメしようかなと思いますね。
日本でなかなか見つからない中ロットの角パンチやパンチピンの見積り依頼などがあれば、是非お問い合わせくださいね。
→ info@hirano-s.jp まで。
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