こんにちは!
台湾を含む中華圏では、秋は中秋節という一大イベントがありますよ。
今年(2017年)ですと10月4日が台湾の中秋節(ちゅうしゅうせつ)です。
日本ではあまり馴染みのないイベントですが、このタイミングで台湾にくると面白いのではないかと思います。
ということで、今回は中秋節について紹介しましょう\(^_^)/
中秋節は毎年同じ時期?
中秋節は旧暦の8月15日のため、新暦に変えると毎年の日付が少しずつ違ってきます。
例えば、去年(2016年)の中秋節は9/15だったんですよ。
なんと、今年と1カ月近くもずれている!!
日本にも昔は独自の天保歴というものがありましたね。
明治時代まで使われていましたが、新暦(グレゴリオ暦)に変更されてからは、あらゆる行事が新暦で行われるようになりました。
でも、時々「暦の上では秋ですよ」なんて言ったりしますよね。
これは言い換えれば「旧暦で言えば」ということです。
名残ってやつです。
中華圏でも、普段の生活は新暦カレンダーを利用しています。
なので、他の国とカレンダーの日付が異なるという心配はないのですが、季節の伝統行事だけは昔の旧暦の日付で祝うのが一般的なんです。
中秋節の他にも、春節や端午節が旧暦でお祝いする一大イベントです。
例えば、日本だとお正月って一大イベントで大型連休になりますよね。
でも、中華圏ではお正月はそんなに休みませんし「おめでとう」と言うくらい。
ところが、春節(旧暦のお正月)は大型連休になります。
そして、祝い方も「おめでとう!!」
ついでに、爆竹もバチバチバチバチ!
です。
派手さが違います。
中秋節とはお月見みたいなものでそうでない
中秋節は日本でいえば「お月見」のようなものです。
でも、単に月を見ながら月餅 (げっぺい) や文旦(ぶんたん)(柑橘類の1種である果物)を食べるイベントではないですよ。
中秋節は旧正月とほぼ変わらない大きな重要な節日なので、家庭から職場まで、用意しなければならないことが沢山あります!
職場の場合は、日本の「御中元」と同じく、お世話になっている会社や方に感謝の気持ちで「贈り物」を贈る習慣があるのです。
旧正月の場合は、親戚関係の人に送ったり、もらったりするのが多いですが、
中秋節は主に社会や職場でお世話になっている方や、得意先にプレゼントをするのは常識となります。
ビジネスでお互いにプレゼントすることも多いですよ。
子供のために、学校の先生に贈り物を用意する親もたくさんいます。
つまり、感謝したい方にプレゼントをすることです。
家族の場合は、全員揃うことが半分義務です。
中国語には「月圓人團圓」という言葉があるんです。
これは「月が丸くなるとき、人も団欒する時期だ」という意味です。
なので、台湾人は中秋節のとき、実家に帰る人が多いです。
外国で働いている人もほとんど帰国するくらい重要な日です。
もしも、仕事で帰れなかったら、「理不尽な会社だね」と言ったり、自分の都合で実家に帰らない場合は、「家族の絆を大事にしてない!なにを考えてるか!!」などなど、親戚や近所の人がきっと言われます。
怖いでしょう!!!
まあ~この機会で普段会えない家族や友達と一緒に食事できることは楽しいですけど、大型連休にもなるので、せっかくだからと恋人同士や友達と旅行したら身内からはかなりプレッシャーを受けますよ。
家族団らんの日に無茶するな!とか言われそう...子供って辛いよ~((笑))
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中秋節で家族そろってすること
さて、家族全員揃って何をするでしょうか。
その1、月餅 (げっぺい) を食べること
その2、文旦(ぶんたん)を食べること
その3、庭でバーベキューをすること
なんてことでしょう。
食べることが好きな台湾人。(笑)
以前、日本の友達から「台湾人はなぜ食べ物の話が好きでしょうか」という質問を受けたのです。
どこに行ってもここの何か美味しいですよ!とか、会社訪問ついでに近所の美味しい店に行こうぜとか、常に食べ物のことを考えてるのは不思議だと言われました。
普段は気にしてないけど、そう言われたら私も同じようなことを言ってる気がします。
食べ物のことを考えてる((;´・ω・))食いしん坊でスミマセン~
その1、月餅 (げっぺい) を食べること
月餅 (げっぺい) はカロリー高い物のかたまりです!
ダイエットしたい人からすれば、悪魔の食べ物だね。
定番味は「蛋黃酥」です。蛋黃とは卵黄のことです。
中身は小豆のあんこに塩漬けカモの卵黄が丸ごと1個入っています。
あんこは白あん、棗(ナツメ)あん、ハスあん、芋あん、など種類豊富です。
油脂高いお菓子です。
台湾茶と一緒に賞味するのは美味しいですが、月餅1つで1食のカロリーに相当ですよ。
恐ろしいです!
やはり悪魔の食べ物。。。
その2、文旦(ぶんたん)を食べること
写真は文旦の木と果実です。
名産地は台南の麻豆という町です。
古い木の実が美味しく水分が多いと言われてます。
包装に「老欉」という字は古い木という意味です。
中秋節前後がちょうど収穫時期であり、ビタミンCが豊富、疲労回復に必要な成分であるクエン酸や植物繊維を多く含みます。
密輸して平野さんに食べてもらいたいなあ~
でも食いたい
その3、庭でバーベキューをすること
中秋節にバーベキュー?あんまり関連性がないことなんですが、よくやります。
この時期、台湾観光に来たらきっと路面や玄関前でバーベキューをする人たちを見かけるはずです。
これは中秋節なりの独特な風景ですよ。ラッキー~
台北市内は玄関前の廊下(アーケード)でのバーベキューが禁止されているため、期間限定で公園、川沿い、橋の下の場所をオープンにしてくれます。
ここでは皆で集団バーベキューを楽しむことができます。
台北市内以外の地域はほとんど家の前でやっちゃいます。
もちろん、会社でもバーベキューをしますよ。(日本の桜見のような?)
バーベキューの後に、花火をやるのは子供たちの楽しみですが、今は環境と安全のため、禁じれたところが多いです。残念!
こちらは、一風変わって橋の下でのバーベキューの光景です。
一応はお月見イベントである中秋節
最後に、肝心の「お月見」に戻りましょう~
旧暦の毎月の1日と15日のお月様が最も丸い形に見えていると言われてます。
でも今年の満月は少し遅れる事を気象庁から公表されました。
今年の最も丸い月が見れる時間が10/6の夜中の2時40分らしいです。
本当かな~???
日本でも同じ月様を見ている皆さん~
興味がありましたら、一度見てみてくださいね~
そうそう、中華圏の企業と取引をしている日本の会社様は、中秋節には強制的にお休みですと言われるのでご注意ですよ。
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