親日国であり日本人なら誰もが知る台湾。
あなたは「台湾」という名前の由来をご存知でしょうか。
我が国「日本」は昔々の古墳時代には「ヤマト(大和)の国」と自称していたそうですが、お隣の中国では「倭国」などと称されていたようです。
そのため、中国の歴史書物では日本のことを「倭」と記されています。
それが、やがて一時的な外交断絶の後、7世紀(飛鳥時代)に再び日中国交が再開される時には「倭」という文字は見かけられなくなり、「日本」という表記が登場します。
これは、いわゆる日の出る国という意味に由来するとさていますね。
このような詳しい経緯は知らなくても、「日本」という国の名前の由来は何となく想像できる人も多いと思います。
では、台湾はどうでしょうか?
う~ん。パッと思い浮かぶ人って少ないのではないかな。
ということで、今回は台湾という名前の由来について紹介しましょう。
「台湾」の名前の由来は原住民の言葉?
台湾は歴史がそんなに古くない国(島)。
厳密には、独立国として成立していないので歴史記述も年代が浅いのです。
元々、原住民が暮らしていた地域を中国が支配していたようですが、実際は野放し状態。
そこに、オランダ人がやってきて占領。
やがて、中国から鄭 成功がやってきて、台湾政府を確立。
第二次世界大戦の時には日本が統治。
日本が敗戦後に中国へ返還。
という流れです。
もうちょっと詳しくは赤崁楼(せきかんろう)の紹介ページに記載しています。
実際、中国の文献で「台湾(臺灣・台灣)」という表記が登場するのは、清国が台湾島を支配(統治)するようになってから。
時は17世紀ですね。
ただ、当時の文献では台湾という文字の他にも「大員(ダイワン)」という文字も見受けられます。
これは、台湾という文字が単なる当て字に過ぎないということを意味します。
そこから何故、「台湾」という文字が統一して使われるようになったのかは、清国の統治前のオランダ統治時代にさかのぼります。
オランダが台湾に入った時、島にはいくつもの原住民の言葉が飛び交っていたといいます。
その台湾原住民のうちシラヤ族がいて、彼らはシラヤ語を話していました。
シラヤ語では、台湾南部の台南地域のことを「タイオワン」と呼んでいたのですが、当時、中国福建省から多くの漢民族が台湾島に移住していました。
そこで、原住民が発音する「タイオワン」という言葉を聞いて、漢民族が当て字に「台湾」「大員」という文字を使ったのが始まりとされているのです。
つまり、そもそも「台湾」という言葉、文字は台南のことを指していたということになります。
現在は台北が台湾の中心地となっていますが、元々は台南が台湾政府の拠点でした。
そこには良質な港があったからです。
日本統治の時代も同じく台南が中心地でした。
そこから、台南を指す「台湾」という言葉が島全体に広がっていったとされます。
普段、何気なく聞いたり話したりしている「台湾」という言葉には、どんな由来があるのかを調べてみるのも面白いですね。
「台湾」という名前が由来となった、あの言葉
毎年、夏から秋にかけて私達日本人が色々と悩まされるのが台風です。
台風は英語表記でもtyphoon(タイフーン)と書くので覚えやすいですね。
では、台風の語源は?
そう、もうお察しできますね。
「台湾の方から来る風」という意味から”台” ”風” と付けられたようです。
あくまでも、これは一説ですけどね。
他にも、古来中国で大型の激しい暴風雨のことを「大風(タイフーン)」と呼び、それがやがて「台風」という表記に変わったという説もあります。
ちなみに、毎年台湾では大きな台風被害が起こっています。
もう、直撃しまくりです。。。。
台湾に行く人は台風情報にご注意ください。帰って来れなくなるかも。
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