あなたは台湾や中国を訪れたことがありますか?
行ったことが無い人もご存知の通り、日本と台湾・中国は同じアジア圏であり言語は違うけれども起源(ルーツ)は同じく漢字を使用します。
それぞれの国で汎用(常用)する漢字の字体には差がありますが、日本人なら中国語を全く何も知らなくても何となくアレかな?こういう意味かな?という想像はできそうな気がしませんか?
でも、時々違ったものを想像しちゃうし、何で!?と思うようなこともあります。
中国で使用する漢字は簡体ですけど、台湾では繁体です。
ざっくりとして、中国の漢字(中国字)は簡素化しているけれど、台湾の漢字(中國字)は昔ながらの難しい字というイメージですね。
日本の漢字はその中間くらいでしょうか?
あくまでも個人的な感覚です。
ところで、中国語の中でとある『国』を表す漢字があります。
美国
それって、もしかして、日本のこと??
という、桜や富士山を意識しすぎるうぬぼれ自意識過剰の日本人はいるかもしれません(笑)
まぁ、中国語を知っている人からすればなんて事無い単語なんですが。。。
これ、アメリカを指す単語です。
日本語なら米国ですけどねぇ。。。
何で「アメリカ」=「美しい国」なのか??
結論から言いますけど、決して中国人や台湾人がアメリカのことを「美しい!!!」と思っているから「美国」と表現しているわけではないです。
そして、美人が多い国という意味でもないです。
全然関係ないです。
そうなると、日本語だっておかしいもん。
アメリカのことを米国って書くでしょ?
でもアメリカが米の国という認識は全く無いし、むしろ肉食の国、ファーストフードの国やんと思う。
で、何で中国語ではアメリカのことを「美国」と表すかと言いますと、これは美利坚(meilijian)という言葉の頭文字をとっているにすぎないのです。
日本ですと、亜米利加から米国という略語ができたのと同じ。
「美利坚」って何なのさ・・・
じゃあさ。美利坚って何なの?由来は?という疑問が起こりますよね。
話が少し変わりますけど、あなたは神戸にあるメリケン波止場って知っていますか?
女性2人のユニット歌手 PUFFY が歌う「渚にまつわるエトセトラ」という曲の歌詞にも出てきます。
1990年代の曲が懐かしいと思える人は知っているかもね。
青春ど真ん中です(笑)
さて、このメリケン波止場ですが兵庫県神戸市の神戸港にある波止場のひとつで、メリケンパークとも呼ばれています。
もはや定番のデートスポットですよね。
波止場から見える夜景にカップルはラブラブでしょうか。
私はそんな経験ないけどね。。。。
また、話がズレそうです。
戻します。
このメリケン波止場の「メリケン」こそが「美利坚」なんです。
明治時代に日本がアメリカに開港していたのがこの神戸港であり、今のメリケン波止場の近くに米国領事館があったんですね。
そこで、アメリカンという英語の発音が変化してメリケンと呼ばれるようになったそうです。
昭和の第二次世界大戦の頃、戦前、戦時中はアメリカのことを「メリケン」と読んでいたのも、これが由来です。
メリケンを日本の漢字にあてると「米利堅」ですが、同じような発音をお隣中国では「美利坚」という漢字をあてた違いが出ただけですね。
それにしても、中国語で日本人は「日本人」なのに、アメリカ人は「美国人」だからなんか負けた気がする(笑)
ビリケンさんってメリケンさん?
(引用:wikipedia)
大阪の通天閣にあるビリケンさんは知っていますか?
足の裏をさすれば幸運が訪れるという、大阪の人間は誰もが知っています。
ところで、このビリケンさんという名前。
と前のめりにひらめいた人はいるかも。
さぁどうでしょうか?
wikipedia さんによれば、当時のアメリカ合衆国大統領ウィリアム・タフトの愛称(ビリー)であるという説やその他諸説があるみたいですね。
でも、アメリカ人のビリーさんが由来なら、彼がアメリカ人だから「メリケン」という言葉が由来となっているとも考えられなくも無いと思うんだけどね。
まぁ、独りよがりの考えです。
ビリケンさんを中国語にするとどうなんのかね??
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