会社経営をするなら肝っ玉が大事だよねって話

バフ掛けするおじさん 想い

こんにちは、台湾 izm 管理人の平野です。

 

あなたは「バフ掛け」って知っていますか?

粉をバフっとぶっかけることじゃないですよ。(アホか)

 

バフってのは簡単に言えば磨くってことです。

バフには番手(目の粗さ)というものがあって、使うバフの番手によってはピッカピカになります。

そういや、町工場で金属加工の仕事を始めたばかりの頃は「バフ掛けて」と言われて何を

かけたらええのか混乱したっけな。

懐かしい思い出です。

 

そんな私も10年以上のキャリアになってしまいました。

歳をとるって嫌ですね。

 

 

さて、今回の上の写真はまさしく弊社がお願いした品物にオジサンがバフ掛けをしてくれているところです。

サンキュー!オジサン。

これは台湾の町工場の風景なんですが、何でこんな写真を撮ったのかというと証拠写真なんですよ(笑)

 

これをパシャリとスマホのカメラで撮ったのはリンちゃんです。

リンちゃんって、このブログの共同ライター兼、弊社からの部品加工を台湾で担当してくれている女性です。

プロフィールでも紹介しています。

 

 

実は、この時作ってもらったのはアルミの製品なんですね。

ところが、出来上がった品物に擦り傷があるんです~とリンちゃんから連絡があり、写真が送られてきたのです。

 

アルミって金属の中では非常に柔らかい種類のものなので、慣れていても加工中に傷がつきやすいし、慣れてなければもっと傷をつけてしまうんです。

正直、私はアルミの加工はあまりしたくない。

アルミはアルミ加工の専門会社に任せるのが一番ですよ。

 

この品物も擦り傷はあるけれども、使うぶんには何の支障もないと思うんですよね。

ただ、気持ち的にちょっと気になるかなぁとリンちゃんとは話ていたんです。

 

そしたら、リンちゃんが「バフ掛けさせます」って言うんですよ。

そりゃ有難いけれど、面倒な客やなぁと加工屋さんから思われない?と余計な心配をしてしまいます。

「まぁ、頼めるならお願いします」って返事したものの、私なら言いにくいわ。だって確かに傷は傷やけど図面に面粗度のことなんか書いてないもん。

 

 

というわけで、上の写真はちゃんとバフ掛けしてますよっていう証拠の写真なわけです。

リンちゃんスゲーな。

 

心なしか、後ろで見守るオジサンも心配そう。

ゴメンね。オジサン。

 

 

上がまだバフ掛けしていないもの。

下がバフ掛けしたもの。

キレイになってますね。

 

いやぁ、納品してもらったものをさらにキレイに仕上げてください!って言える肝っ玉がない私は彼女を尊敬します。

 

肝っ玉とは肝に宿る精神ということで、時に度胸と同じ意味合で使われます。

もしも、肝っ玉を ”玉” で表現するならば、きっとリンちゃんの肝っ玉ってバフで磨いたみたいにピッカピカなんでしょうね。

私の肝っ玉はひび割れたビー玉みたいなもんかもしれません。

 

 

 

個人的な意見ですけど、若いともオジサンとも言われる私のような30代ってすごく中途半端なお年頃なんです。

「将来まだまだこれからだから」という気持ちが大きくなると、人脈を壊したくないなぁとか余計なことを考えてしまい、今のうちから無謀なことや発言は控えた方がいいかなと思ってしまう。

かと思えば、チャンスを掴むためには強引さも必要だと思う時もある。

 

会社を思った決断や行動と、私的感情における決断は別もんですからね。

我が身可愛さに保守的になるのも致し方ないのかもしれません。

 

 

仕事の中では「根気強さ」と「しつこさ」って紙一重で、営業なんかで足蹴く通ってお客様から「しゃーないなぁ」と言ってもらえることもあれば、「ほんまに来ないで」と嫌われちゃうこともあります。

これは仕方がないことなのか、自分に何かが足りないからなのかわかりません。

 

私だって、嫌いだった人がそうでもなくなることもあるし、逆に好きだった人が急に嫌いになったりもします。

人間だもの。

人の感情ほど捉えることが難しいものはないですね。

 

 

ただ、今の私の心はまだまだアルミのように打たれ弱いので、傷ついたらすぐに誰かにバフをかけてもらわないといけません。

しかし、会社の経営をする以上はこのままではダメですね。

これからは鉄のように硬い心を持てるようにメンタルを鍛える方法を考えたいと思います。

 

台湾 izm を通した部品加工の活動は現在少人数でやっているので、キャパが小さいですけれども打たれ強い精神力にバフ掛けするがごとく磨きながら進めていきます。

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