昔、中国の上海を仕事の関係で訪れた時に聞いた話だが、彼らはメンツ(面子)を非常に大事にする。
いわゆるプライドですね。
時には「命より大事だ」と豪語する人もいるほどです。
彼らのメンツにまつわる物事は、プライベートなことからビジネス、政治のことまで深く関係してくる。
相手のメンツを潰したがために、決まりかけていた話が破綻になったなんてのも普通にある。
ただし、日本人がついつい勘違いしてしまうのは、彼らのメンツはただの見栄っ張りの表れだろ?と思ってしまうことです。
それは大きな間違いです。
メンツという言葉には色々な意味が含まれているので間違えないようにしておくべきです。
もちろん、見栄もあるが、礼儀や慣例、序列、尊敬、人情、プライドなど複雑なものが入り混じって「メンツ」となっている。
日本人は自分の感情を押し殺してでも相手を敬う精神が根付いているが、感情豊かな彼らは人間本来の自由な生き方に加えて「メンツ」を意識することで、交友関係が成り立っているとも考えられます。
このような「メンツ」は同じ中華圏である台湾でも、特に男性の間では共通している部分が多いようです。
中国本土の影響なんでしょうか。
ただ、時にそのメンツのために巻き起こる現象が日本では想像できないかもしれません。
友人どうしの外食の席で待っている「時の狭間」
週末、仲の良い友人で集まって食事をすることは台湾でもよくあります。
とりわけ、外食文化が栄えた台湾では、あちらこちらに飲食店が並び夜市もその代表例の1つと言えるでしょう。
夜市のような大々的な屋台が頻繁に開催されるのは、台湾の文化だしそこに行けば外国人には馴染みのないものも手軽にちょこっと食べたりできる。
もしも、台湾に行ったら臭豆腐いかがですか?
私は、もう二度と食べないけどね(汗

楽しい食事のひと時も終わりを迎える終盤。
宴もたけなわって頃には、それまでワイワイしていた雰囲気に「時の狭間」が訪れる。。。
何だかピリピリした空気が漂い始めるのです。
そして、その時がやって来ます。
ウェイターが伝票を持ってくる時です。
なんと、伝票の奪い合いが起こる!!!
その伝票を俺によこせ!
いやいや!俺によこせ!
お前に金は払わせんぞ!
おいおい・・・
なんて男気溢れる伝票の奪い合いだ。。。
と現場を目撃した日本人なら唖然とするかもしれない。
だって、会計をするレジの前でもずっと争いをしているのだから。
とにかく金を払いたいのだ。
店員に俺の金以外は受け取らないでくれ!なんて言いますもんね(笑)
でも、これが普通らしい。
そんなにもめるなら、割り勘にしたらええやんと思うのだが、台湾人男性たちは食事の席での支払いは絶対に割り勘しない。
ここにメンツが大事ということが現れているようです。
だけど、それを見る彼らの嫁たちは、外面(そとづら)ばっかり気にして!
と旦那たちに呆れているとも聞きます。
問題は家計。。。
基本的に男は見栄をはるけど、財布の中身は考えない。
なので、家計は火の車だってさ。
男はとにかく、おごる・おごられることで親交を深めるのが大事だと考えているのだ。
これは、一部日本でも共通しているところは男としてあるけどね。
ただし、一応はこの争いにも暗黙のルールがあるそうです。
おなじメンバーでの食事の場合は、前回、前々回は〇〇さんが払ったから・・・というような順番みたいなものがあって、最終的には落ち着くと。
とんだ茶番劇だな。
まぁ、そう簡単にお前に貸しは作らんぞ!という寸劇を演じておくことで、お互いのメンツが保たれるってわけですよ。
ハハハ!!!!
いずれにせよ、中国人・台湾人の男性のメンツは命より大事かもしれないってことです。
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