意外と困ってる?六角ボルトの加工

ものづくり

日々、様々な加工品依頼や相談を受け国内外で対応させてもらっているのですが、形は簡単なのに意外とやるとこない・・・と困っているものがある。

 

それが、六角ボルト

 

そんなの、どこでもやれるやん。

しかも、ホームセンターに行けば安く購入できるし。

と思うのだが、困っているのはそういう市販されている規格品から外れた六角ボルトです。

 

 

どんな加工品でもそうがだ、規格品として大量生産されているものは安く、簡単に手に入る。

だけど、規格品じゃぁ使い勝手が悪いんだよなぁというシチュエーションは必ず、どこかであるものです。

そうなると、オーダーメイドせざるを得ないわけですね。

 

オーダーメイドをすると、市販品で想像できる金額から乖離した値段になるのも当たり前で、いかに安く製作加工できるかが問題となることも多い。

今回も規格品から外れた大きなサイズのボルト・ナットの受注をして、台湾で製作してもらったわけですが、日本国内でどうかな?と思いながら、弊社近辺で聞いてみたがどこもやらないんですよ。

 

「大きすぎて、やりたくない」と。

ネジって、小さ過ぎても、大き過ぎても旋盤加工屋はやりたがらない。

困った。困った。

ということで、結局台湾製作でしのぎましたけど、意外と少ないんですよねぇ。

ボルト、ナットの特注品の製作する会社。

 



六角ボルトの規格品

手のひらに乗るくらいの、小さな六角ボルトでネジサイズが規格品のものは、ホームセンターに行けば大体そろう。

よほど、ネジ部の長さにこだわりがなければ、何とでもなります。

量販店で販売されているネジは、業者が一定の基準で大量生産しているものでありますが、多くの場合は事足りると思います。

 

 

ネジサイズもM(メートル)ネジやW(ウィット)ネジもホームセンターで売っている。

メートルネジとは、ネジの山のピッチ(間隔)をミリメートルで表したもの。

例えば、M6x1というのは、ネジの外径が6mmで、ネジピッチが1mmのネジを指します。

 

同じように、ウィットネジというのは、別名アメリカネジと呼ばれ、ネジ山ピッチをインチサイズで表したネジのことです。

 

 

これら規格品と呼ばれるものは、JIS(日本工業規格)と呼ばれ、昭和24年に制定された工業標準化法に基づく決まり事のことです。

通貨単位や長さの単位のように、工業の発達を促進するためには、一定の決まり事がないと困りますからね。

 

 

オーダーメイドのボルト・ナット

ネジの規格に関しては、よほど特殊な場合を覗けばJIS規格のいずれかを使用します。

ネジ規格と調べれば、色々なサイトで見ることもできます。

 

ただ、ネジ以外の部分の細かい仕様変更を望まれることも多々あり、そうなると、切削などで製作しなければなりません。

あるいは、大きいサイズのボルトなどは市販されていませんからね。

 

市販品として、よくあるネジサイズはM2~M16くらいでしょうか。

時々、M24くらいまでのサイズのボルトは見かけますけれど、少ないですね。

 

 

今回、ご依頼頂いたボルトのサイズは3インチネジです。

外径サイズは76.2mm

 

デカイです。

 

 

ボールペンの大きさと比較すると、よくわかると思います。

この大きさ。

 

普通の一般人が使うサイズとちゃいますよね。

 

重量は1本約15kg程度。

重い・・・・

 

 

こうした、ボルトは特注になります。

普通、大量生産することはありませんね。

 

 

もちろん、ネジに合うナットも加工してもらいました。

 

 

これ、航空便で台湾から送ってもらったんで輸送費が高かったんですよね。。。

想定外の金額でした。

合計4本セットなんで、総重量が60kgくらいでしたから高い高い。

 

今度は船便で送ってもらうか、他の品物と同梱してまとめて送ってもらうかしないと。

赤字です(ガ~ン!!)

 

まぁ、勉強代ということで。

 

 

また、これに懲りずに特注のボルト・ナットの要望があれば、対応したいと思っています。

ではでは!

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