台湾で作るおススメ部品例『鍛造用パンチ・ピン』

Pocket

弊社が日々工業用部品加工を請け負う中、とりわけ台湾で加工してもらうことでコストパフォーマンスを高めることのできる部品があります。

その例が鍛造用のパンチやピン。

鍛造は金属素材をより硬い金属で挟み込み、押し延ばして成型する技術です。

金型を必要とするため、小ロット生産には向きませんが大量生産には威力を発揮します。

鍛造はその成型する温度によって冷間・温間・熱間と大きく分けられるが、通常の切削加工と比べて鍛造による部品生産はいくつかのメリットがある。

金属は結晶組織によって形作られていますが、木材でいう”木目”に相当する金属結晶の流れというものが存在します。

それを金属繊維の鍛流線(ファイバーフロー)と呼びます。

通常の切削加工では、このファイバーフローを断ち切ることになるのですが、鍛造ではファイバーフローを切ることなく歪めることで成型できるため、耐摩耗性の上昇が得られやすいのです。

また、室温で成型する冷間鍛造の場合は加工硬化によって強度が増すため、その後の熱処理工程を省略することも可能となります。

歩留まりに関しても切削はロスが大きいけれども、鍛造では効率がよいですね。

歩留まりは大量生産においては非常に大きな問題になります。

とりわけ、切削では成し得ない高速スピードでプレス鍛造によって製品を高精度に大量生産できるメリットが大きいため、自動車産業をはじめとして様々な部品製作に利用されています。

その鍛造に欠かせないのがパンチ。

製品の成型は金型(ダイ)とパンチで素材を挟み込み、押しつぶすようにして行います。

素材を押すのがパンチ。

あるいは、打ち抜き加工というパンチで鍛造ブランクを打ち抜いて穴をあける加工もあります。

いずれもパンチの精密さは非常に重要で、パンチの精度によって出来上がる品物の精度が決まるからです。

実は台湾ではこのパンチをたくさん作っている実績があります。

パンチを専門に加工している企業もあるほど。

スポンサーリンク

鍛造用パンチの素材

鍛造用のパンチの製作に使われる材料は硬くなくてはいけません。

何せ、金属を押しつぶさないといけませんから。

なので多くの場合は、硬い金属として高速度鋼(high-speed steel)「通称:ハイス」を熱処理して作ったり、粉末ハイスと呼ばれる金属組織が通常のハイスより緻密で強靭性・高耐磨耗性を兼ね備えた材料を使うこともあります。

あるいは、さらに硬い超硬金属で作る場合もある。

もしも、台湾でパンチを作る時に問題があるとすれば鋼材メーカーです。

JIS規格のハイスなどの材料に関しては何の問題もありませんが、粉末ハイスや特定のメーカーを指定されたときには困ることがある。

台湾にも日本メーカーの鋼材が流通しているのですが、ヨーロッパのメーカーの材料も同じように台湾では流通しています。

従って、指定されたメーカーの材料ではなく、相当品を利用することがあります。

(理由は安いから)

もちろん、その場合はユーザーに提示していますし、これまで問題になったことはありません。

どうも台湾では一部の日本メーカーの鋼材の価格が高いようです。

鍛造用パンチのラップ処理とコーティング

これは台湾製の超硬金属でつくった小さなパンチ。

先端部分はコーティング処理をしています。

コーティングをする理由は耐磨耗性の向上ですね。

パンチはとにかく、金属素材を連続的に打ちつけるわけですから強くないといけません。

コーティングにはTiN(窒化チタン)やTiCN(炭窒化チタン)などがありますが、これらコーティングも台湾では可能です。

ただし大物部品になると、コーティング技術は日本の足元にも及びません・・・

残念!

以前、台湾の部品加工において熱処理技術のレベルが低いと嘆いたことがあるが、一部コーティングもまだレベルの低さが露呈していることは否めません。

台湾の金属加工の技術は想像以上!でも・・・弱点は熱処理技術なんだよねぇ
「日本のものづくり技術はすごいね!」 台湾に行くとそう言われることが多いし、本当の日本の現状を知らない台湾人は本気で思っている...

コーティングと同様にパンチに重要な加工工程がラップ処理

いわゆる鏡面研磨です。

金属は切削した状態だと、顕微鏡で覗くと表面が凸凹しています。

もちろん、指でなでても分からないレベルですが、実はこの凸凹こしたところから金属の割れが生じてしまいます。

金型(ダイ)やパンチに使用される超硬は非常に硬い金属なのですが、その反面、靭性が低く割れやすいという性質を持っています。

鍛造加工でパンチを打ち続けると、その微細な凸凹から割れてきます。

なので、一定回数の鍛造加工を行うと金型とパンチは交換しないといけないのです。

おおよその寿命が決まっているということになります。

従って、できるだけ微細レベルで金属表面の凸凹をなくすことが、パンチの寿命を延ばすということにもなります。

その凸凹をなくす処理がラップ加工であり、ラップ技術の差でパンチの性能に差が出てきます。

もちろん、台湾でもラップ処理はできます。

消耗品だからこそ、できるだけ低価格が求められる鍛造用パンチ

鍛造用のパンチは構造用の機械設備とは異なり、交換頻度の高い部品の部類になります。

しかも、パンチがなければ製品は作れませんので必須アイテム。

なので、いつもパンチは低価格を求められるのです。

日本国内で鍛造用のパンチを作っている加工会社はたくさんあります。

価格が安いところも、高いところも様々。

近々の加工屋では作れるところが見つからないという案件であっても、台湾だと作れるということもあります。

価格に関しては、私の経験上まだ比較的安価に作ることができるのではないかと思います。

もちろん、受注本数によっては送料が高くなってしまったりもするので絶対ではありませんが。。。

まぁ、とにかく見積もりをとってみるのが一番早い話ってことです。

台湾製のパンチ価格が気になる方は、是非お問い合わせください。

コンタクトフォーム

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

Pocket

有限会社平野製作所

部品加工の相談・依頼に柔軟に対応します。
有限会社平野製作所
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする