部品加工にも会社色が強く出ちゃうよ台湾企業

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どうもこんにちは。

毎日、金属部品加工で頭を悩ます平野です。

頭を悩ますと言っても、どうやって加工するかではなく、どうやって納期を間に合わせるか?です。

もう、とにかく最近の部品加工は特急、いや超特急依頼が非常に多い。

発注してから1週間以内に欲しいとか普通に言ってくる。

そんでもって「間に合わないならええわ」って言われるんです。

ええわって。。。

結局、どこか超超超短納期でやるところがあるんでしょうね。

すごいですね。

尊敬しますね。

でも、私には限界があるのでゴメンなさい。

台湾で特急で製作してもらっても発注から5日~1週間後くらいに納品が最短。

DHLならトラブルがなければ、台湾を発送してから翌日には荷物が届きますしね。

たまにお願いすることもある。

あ~、台湾に協力会社があってよかった。

実は今日も台湾から部品であるパンチが届いたんです。

ところが90本をオーダーしたはずなのに、89本しか納品されませんでした。

残り1本は寸法公差がちょっと外れていたから急遽作り直しますね!

でも、今日から台湾は連休なのでちょっと休みますね!

ごめんね!

おいおい。

早よ作って送ってくれ。

頼むから。

お願い。

すでにこういうところが、日本と台湾の性格差が出てる気がするのは私だけでしょうか。

いわゆる台湾色ってやつ?

まぁ、土日も仕事するぞぉ!と言う日本人も頭おかしいんですけどね。

あ、今回届いた部品のパンチって

これと違いますよ。

パンチっていう名前の部品があるんです。

さて『お国柄』という色があるように、部品加工の世界においても加工会社の色ってのがあります。

同じ図面の同じものを作っているのに、こっちとあっちの会社で出来上がってくる製品に微妙な特色があったりするのです。

どっちも使えるしNGではないんですよ。

でも、何か見た目が違わない?的な。

かつて私が台湾の部品加工会社を訪ねた時にもそれには気付きました。

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台湾はとにかくワイヤーがお好き?

部品加工の方法の中にワイヤー加工というものがあります。

それは、真鍮(しんちゅう)製のワイヤー線に電気を流し、加工する金属にそのワイヤー線を接触させることで金属を溶かしながら切っていく加工方法です。

通常、部品加工と言えばイメージでは「刃物で削る」が多いのですけど、こういう「溶かして加工」する方法もあるのです。

ワイヤー加工の特徴は刃物では削ることができないくらいに硬い金属でもスパッと切ることができること。

すごく便利なんですが日本では「ワイヤー加工=加工代が高い」で定着しています。

その理由は簡単で、単純に加工時間が削るよりも長くなるからです。

部品加工の加工代の計算方法の1つに時間チャージというものがある。

1時間あたり○○円ということです。

○○円という時間チャージは、ワイヤー加工をするために必要なワイヤー線の消費量、ワイヤー加工機の電気代にその他維持費などを加味してほとんどの会社が決めている。

ただ、どうしてもワイヤー加工は金属を溶かしながら切る加工なので、豆腐を切るようにはいきません。

時間がかかってしまうのです。

豆腐を切るがごとくワイヤー加工ができる機械があったら教えてほしい。

絶対馬鹿売れする。

日本では概ね、必要最小限にワイヤー加工はとどめておくように加工手順を組む。

そうしないと、コストが跳ね上がってしまうからだ。

これが日本の部品加工の常識です。

台湾のワイヤー加工好きには参った話し

まずこちらの部品を見て欲しい。

台湾で作ってもらった部品です。

これはステンレス製。

コの字型に奇麗に曲がった部品ですねぇ。

大きさは手のひらに軽く乗るくらいです。

もし、私が日本で作れと言われたら、間違いなく曲げ加工を想定する。

曲げ加工とは、その名の通り板を曲げて部品を作ることです。

ステンレスの板をレーザーカットで目的の形にくり抜き、そのくり抜いたパーツをコの字型に曲げてしまう。

その方が圧倒的に安く効率的にできると思うからです。

でも、台湾ではワイヤー加工でコの字型にくり抜いています

逆に高くついていない?

まずはその発想がなかったよ。

他にも台湾では部品加工をしてもらっている。

例えばこれ

ステンレス製です。

奇麗に加工できてますね。

文句なしですね。

あれ?何だこの線。

気付いてしまいました。

何か線が入っていない?

そう。

これはワイヤー加工の跡です。

実はこれ、外周をぐるりとワイヤー加工でくり抜いて作っているんでしょうね。

ワイヤー加工をすると、加工の始まりと終わりにこういった線が入ることがよくある。

2、3回繰り返して加工すると線は消えるが、1回だけの加工だと残ってしまう。

日本ならまずやらない加工方法。

だって、単価が高くなるから。

さっきも書いたようにワイヤー加工は基本的に時間がかかる加工です。

できれば、短時間でササっと終わらせたいところですから、刃物で切削がファーストチョイスになるんです。

なのに、台湾はどうなってんの?

というより、どんなけワイヤー加工が好きやねん。

ちなみに、もしも、私が加工をするならステンレスの板を購入して先端だけ丸く刃物で削って加工します。

そんなにワイヤー加工ばっかり使わなくてええで!

そう言ったんですけどね。

やっぱりワイヤーでやらせてくれ!って言うんですよ。

別にええけど。

値段は決まった範囲内で抑えてね。

何故、こんなに台湾はワイヤー加工が好きなのか?

私、台湾現地の加工会社に行きました。

そして聞きました。

何故、そんなにワイヤー加工で部品加工をしようとするのかと。

返ってきた答えは「加工中は機械を放ったらかしにできるから、人件費がかからない」ということらしい。

そこの加工屋さんはワイヤー加工機がズラリと並んでいました。

もう24時間稼働しているとのこと。

なので、その一環で切削する部分もワイヤーで切ってしまうのだそう。

時間の節約と人件費の節約。

なるほどねとは言いません。

はたしてそれが確かに節約になっているのかどうかは知りませんから。

ワイヤー加工機にかかる諸経費との天秤がどれくらいなのかまでは教えてもらえるわけもありませんから。

まぁ、本人がその方が安上がりだと言うのならそれでいいけどね。

でも、実は台湾だからといってワイヤー加工好きな会社ばかりではない。

今回と同じ部品を他の台湾の会社に頼んでみると、刃物切削で仕上げてくるところもある。

あ、結局は会社の得意・不得意加工分野の違いが出てただけってことか。

たまたま、今回はワイヤー加工が得意で安くできる会社だったってことね。

これからも台湾の部品加工会社を探す使命がある

色々な部品を特定の会社に作ってもらうようになってくると、段々とその会社が作った製品かどうかが何となく分かるようになったりもする。

台湾で平野さんから部品加工依頼を受けてさばいているリンちゃんです!

平野さん、例の部品をA社で作ってもらいましたよ!

どうも、どうもサンキュー!

なぁ?これ、ほんまにA社で作った?

B社で作ってない?

ギクっ!!

あ、ギクって言っちゃったよ。

アウト!!!!!

例えば、こんな具合に作った会社が本当にA社かどうかが何となく分かっちゃうんです。

ちなみに、私たちで通常はこんなやりとりはしません(笑)

部品加工のノウハウがそれぞれの会社ごとで違うわけですが、それぞれにマッチした仕事があるってことでもある。

なので、その見極めをできるようになるのが私たちの使命でもありますね。

あんた、この部品作りなよ!って言えるようにね。

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