2016年12月30日
今年も残すところわずか2日
こう毎年のように年末になると、しみじみ1年を振り返る時間をつくることがあります。
仕事のこと。
プライベートのこと。
色々あったなぁと。
特に今年は年末に台湾から弊社のパートナーであり、本ブログの共同ライターもしてくれているリンちゃんが訪日して、私と一緒にお客様のところを回ったりもしたので慌しくも楽しいフレッシュな時間が過ごせたことが良かった。
こうして、今、仕事納めもして落ち着いたところで、会社としてビジネスを成功させる要素にある『偶然』というものの大きさを振り返ることで思い直すのです。
あなたの仕事も、過去を振り返れば『偶然』がもたらした成功や何かのきっかけが多くないでしょうか?
これは、鍛錬の積み重ねでしか成功し得ない一部のスポーツの世界とは全く異なる要素です。
仕事はどんなに頑張っても報われない時もあれば、たった1つのきっかけが良縁を生むことで大きな成功をもたらしてくれることもある。
そう、ビジネスの世界での成功は『偶然』が『必然』でありつつも、偶然にしか得られない『運』であるのだ。
たった1つの『偶然』から成功のチャンスを見つけられるかどうかだけが、個々の感性とインスピレーションを頼りにしている。
そう思えば、この1年。
出会いの中で自身を感化してくださった様々な方々に感謝をしたい。
偶然に出会う【人】から得られるものを大事にしよう
あなたは今年、どんな方と新しく出会いましたか?
その出会った方々の中には、その後もお付き合いが続いている方がいませんか?
その出会いはきっと偶然がもたらしてくれたものですよね。
私も今年は様々な方と新たに出会い、大きな影響を受けることもありました。
お付き合いが続いていない方もいますが、その時その時に与えてもらった情報や教訓など自分の中に留めておこうと思うことも多くありました。
【信頼】するということの大切さ。
【継続】するということの大切さ。
【愛】するということの大切さ。
特にこの3つは、今年改めて自分に言い聞かせないといけないなぁと重く受け止めたことです。
いずれも大事な要素で、いつの時代になっても人がこの世にいる限り無くなってはいけないもの。
普段の生活、仕事では意識していないこともありますけれど、時々ぼんやりと考えてみることを【継続】して自分自身を高めていきたいところです。
信頼の継続が愛を生む
先ほど、私が挙げた3つのキーワード
信頼・継続・愛
これらはバラバラの要素ではありません。
人を信頼するということを継続していくうちに、その信頼に愛が芽生えるということ。
【愛】と言えば、ついつい恋愛を連想しますが、人類愛という言葉もあるように必ずしもLOVEを意味するわけではありません。
もちろん、夫婦間、恋人間であればそこにはLOVEという愛が詰まってくるのですが、仕事面においては相手を愛する領域に達するのは相当の時間が必要になるはずです。
どんなにお仕事の関係が長い会社同士でもそこに信頼があるのか?
愛はあるのか?
そう聞かれた場合にYESと声高に言える間柄の会社って一体どれくらいあるのだろうか?
確かに、会社 – 会社間で考えるのは非常に難しい。
でも、会社は人がいるから成り立つもの。
コンピューターが勝手に作り、成り立つ会社はありませんから。
だから、結局は人と人の関係が良くないと仕事は成功しない。
テレアポをするにしても、ネットから問い合わせをするにしても、誰かに紹介してもらったにしても、結局は全て偶然です。
必然性に迫られて取った行動の中にも偶然はある。
偶然に取った行動の中に必然性が生まれてくる。
そんなものでしょう。
1つ1つの出会いから始まる関係に信頼の継続があれば、きっと将来に得られるビジネスチャンスの種は多く見つけられるようになると信じています。
私と台湾のリンちゃんとの出会いも偶然
私と弊社の協力会社である台湾の鑫嘉豐實業有限公司(HCF株式会社)に所属するリンちゃんとの出会いも偶然です。
詳細ないきさつなどは割愛しますが、私が薬剤師を辞めて父親の経営する金属部品加工会社に身を置くことを決断した時には、海外の会社と一緒に仕事をするようになるなんて想像もしていませんでした。
でも、偶然から出会えた人と人の繋がりの先に今があることは改めて実感できます。
怒涛のように過ぎた2016年の後半は、台湾企業とのやり取りが多くなり来年の課題も沢山見つかりました。
事務的に仕事を委託して、納品してもらってという流れだけでなく、将来的には大規模でなくても台湾企業と共同開発できる何かを探そうねっていう話もしています。
具体的に何を共同開発するかはまだ未定ですが、それぞれができる事を持ち寄って頑張れる仲間を増やせるようにしたいという願いは同じです。
私がリンちゃんと出会い、大きく影響を受けたこともあります。
これは、私が日本人だからこそ見えなかった部分。
当たり前に思っていたことが、海外では当たり前ではない。
じゃあ、それはどうシェアしないといけないのか?
相手に理解してもらい歩み寄ってもらうべきなのか、私達が妥協すべきことなのかを考えることもあります。
でも、結論としては【信頼】と思いやりに回帰するなぁということ。
つまり、歩み寄れるだけお互いに歩み寄ろうよ!ってこと。
それが一番スムーズなんです。
助け合いですね。
できるところは、お互いにフォロー。
これと同じ。
何でもかんでも、「お金を払う側がエライ」「お客様は神様」という精神を先行させないようにしたいところかな。
偶然に見かけた【もの】からヒントを得よう
今年に入って、様々な会社様を訪問させて頂く機会があった。
弊社と似た環境の会社もあれば、すごいシステム化した会社もあった。
それぞれの会社には私が今まで見えてなかった、考えもしなかった仕組みやものがある。
それらを全て持ち帰り、自社に適用しようとしても難しい点は沢山あるが、参考にして自社に沿ったシステム作りやものの構築を考える教材にはさせてもらいましたので、来年以降はまた新たに会社を変化させることができればと思う。
偶然に出会う【もの】への観察眼は、興味がなければスルーするものも多い。
自分には関係ないやぁとついつい思ってしまうのだ。
かといって、何でもかんでも吸収するぞ!という気力を持ちすぎても疲れてしまう。
そこが難しいですね。
何か行き詰っていることの打開策としてヒントを得るということは、行き詰っていることが何なのかを明確にしておくことが大事だ。
漠然とビジネスで成功して金持ちになりたい、なんて考えていてもヒントは目に入ってこない。
目に入っても脳には刺激を与えないだろう。
将来のビジョンを鮮明にするのか、今ある課題をクリアした先でビジョンを明確にしていくのか人それぞれだが、単純に形骸化された将来像は中身が無ければ実現できないので注意したい。
例えば、10歩先のビジョンよりも、まずは3歩先のビジョンを達成するために必要なことを探してみよう。
3歩進めば、もしかすると偶然がもたらす11歩先のビジョンが見えてくるかもしれないのだ。
私はそうやって人生は終わりない旅路を行くものだと思っています。
全ての偶然は必然であったと思う時がいつか来ると信じよう
これまで仕事をしてきて、弊社が台湾企業と取引をするようになったのも偶然、幸運。
台湾企業の事を信頼してくれている弊社のお客様がいることも幸運。
過去には失敗も挫折も沢山あり、その都度お叱りを頂くことも多かった。
反面、感謝してもらえることも多い。
自分たちにできる事は限られています。
全てを網羅できるほどの実力を備えているわけではありません。
ただ、偶然の出会いの積み重ねによって得られたビジネスチャンスを強く引き寄せられるように努力することは必然ですね。
それらの継続が結ぶものは「出会えて良かった」と思える心です。
たった1つの偶然が会社の規模を問わず成長させたり、傾かせたりもします。
それはこの世にある【偶然】の上に成り立っているからです。
私事になりますが、2016年初頭に掲げた目標は達成できませんでした。
それは、一昨年に得た偶然の引き合いの仕事を大成させること。
1年間色々と活動を繰り返しながら試行錯誤した結果、実を結ぶことがなかったのですが過程で得た人脈などは1つの財産となった気がします。
それはまた、来年も継続して1つの目標として前へ進みます。
いつか実を結び、やってて良かったと思えるように。
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