原付(スクーター)大国の台湾は何故自転車を使わないのか?

台湾文化

台湾と言えば。

 

スクーター大国!

 

これは結構有名な話です。


どうですか?

 

ああ、やっぱり凄いわ。

もう交通ルールってどうなってんの!?と思うレベル。

 

これ程でなくとも、街中を車で走っていると原付バイク(スクーター)が車の横をビュンビュン走りますし、台湾の車は左ハンドルで日本と走行車線が間逆です。

なので、右折する時にはバイクの大群を避けながら曲がらないといけないので、助手席に乗っていると冷や冷やすることもあります。

 

本当にバイクが多いわぁ。

 

そんなスクーター大国の台湾ですけれども、近年は自転車ブームもあり台湾一周ツアー(環島)なんてのもあるくらいです。

 

例えば、世界最大の旅行サイトであるtripadvisor(トリップアドバイザー)で「サイクリングツアー」「台湾」と入力し、検索してみてください。

もちろん口コミを見たり、下調べができるので事前チェックにも良いかもしれません。

ちなみに、2016年現在ではこんな感じ。

 

tripadvisor

自転車ならではの台湾の風景を楽しむツアー。

台湾って大きさ的には九州くらいあるので、意外と大きいですよ。

小さい島のイメージがありますけどね。

 

 

ところが、自転車がブームなわりには街中で自転車に乗っている人がすごーく少ないのです。

 

何でだと思いますか?

 

日本なら、おばちゃんが買い物に行くのによく自転車に乗っている光景を目にしますけどね。



台湾の原付(スクーター)所有率は世界一!!

さて問題。

世界一の原付(スクーター)大国である台湾ですが、その数は一体どれくらいの台数になるのでしょうか?

 

正解は

 

総人口の約2,270万人に対してバイクの総保有台数は1,280万台!

約2人に1人はバイクを持っているということに!!!

 

スゴイでしょ?

ちなみに、日本は10人に1人。

 

バイク乗りが多そうなイメージの強い、東南アジアでも3、4人に1人がバイクを所有していることになるので、台湾のバイク所有率の凄まじさが改めて分かると思います。

 

 

2人に1人って正直、バイクに乗れない年配の方以外はみーんな乗っているということじゃない!?

 

 

通勤、通学の主な交通手段が原付(スクーター)

とにかく原付(スクーター)が多い台湾では、学校に行くのも、会社に行くのも原付が多い。

原付専用道路もある。

そして、原付用の駐輪スペースも日本とは比べ物にならないくらいに広く設けられている。

 

観光ツアーの目玉でもある夜市に行っても、原付が所狭しと駐輪されている。

 

まず、台湾に旅行に行くとこの原付(スクーター)の光景に「おぉ!」っと思わず声が漏れるだろう。

 

 

日本ではスクーター=原付(50ccクラス)が一般的ですが、実は台湾でスクーターは50ccではなく、100ccや125ccが主流なんです。

これは、台湾政府の排ガス規制の強化によって、50ccクラスの製造コストが販売価格に見合わないようになってしまったからです。

 

実際に台湾で見かけるスクーターを見ると、50ccじゃなさそうだなってのがほとんど。

 

 

何故か街中に自転車が少ない理由

自転車

「ちょっと近所のスーパーに買い物に行ってくるわ」

とオカンが自転車に乗って出かける。

これは日本のオカン。

 

台湾はブルゥ~ンとスクーターで行く。(全員ではないけどね)

 

ちょっとそこまでなのに。

やっぱスクーター使うのね。

 

 

その理由が知りたいと思うでしょ?

 

 

台湾は暑いから、自転車だとしんどい

台湾の気候は北が亜熱帯、南は熱帯地域となっている。

なので、基本的には日本よりも暑い。

 

夏はやっぱり地獄を見る日もあり、特に湿度が高いのでヒーヒー言うことになるかも。

 

私が訪問した秋は比較的過ごしやすいが、日中は日差しが強くて気温が30℃近くまで上昇することもあるので、長袖のシャツでは暑いかもしれません。

 

こんな暑い国だからこそ、あまり自転車であちこち走り回るとすぐに汗が吹き出るというのです。

だからスクーターがいいんだってさ。

 

 

台湾の都市部は自転車で動き回るのには少し広すぎる

何かと便利そうな自転車ですけど、実際に自転車で台湾の主要都市部を走り回ろうとすると結構大変です。

 

日本の大阪や東京などの都市部では、繁華街やショッピングエリアなどが特定のエリアに集中していることが多いですね。

なので、自転車でも特に苦も無く移動できる範囲に全てが揃います。

 

ところが、台湾では微妙に広い範囲に目的の店が散らばっていることが多いのだ。

だから、次はあそこに行こう!と思っても、遠っ!!ってなるんだそうだ。

 

また、広い道はあるのだけれど、入り組んだ細い路地なんかもたくさんあるので車で移動するよりも駐輪に困らないスクーターが重宝されます。

 

だから学生たちは、18歳になるとまずは自動二輪の免許を取得するのです。

 

 

お世辞にも、交通ルールは良いとは言えない状況だし、何よりも車やスクーターの路上駐車の多さにはひっくり返りそうになりますよ。

「あれ?駐車場(駐輪場)はどこ?」

って聞いても、適当にその辺に停めとけばええでって言われるかもね。

 

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